先日、神奈川県宗教文化講座を聴いてきました。
今年は金光教が講師を推薦しており、金光教羽曳野教会長・渡辺順一先生が講師でした。
渡辺先生は、大阪釜が崎で、ホームレスの方達への支援活動を長年してこられ、現在はシェルターの運営にも携わっておられます。
シェルターは、DVなどで家にいられなくなった人たちをいったんかくまって、自立を援助する、現代版の駆け込み寺です。
先生の話の中で、現代社会では、文字通り路上生活をしているホームレスだけでなく「魂のホームレス」がたくさんいると言われたことが、心に残っています。
若者の中には、誰にも認められず、学校でも家庭でも落ちこぼれと言われ、誰でもいいから認めてほしいという思いになっている人がたくさんいる。その人たちが、自傷行為や他人への傷害行為を含む問題行動を起こすのです。
なんでも効率で価値を計る世の中で、孤独、行き詰まり、絶望を感じている人がどれほどいるかと思います。このような社会の状況は、昨今の凄惨な事件とも無関係ではないと思います。
教会が、また信仰する私たち一人一人が、そのような孤独を生きている人たちの駆け込み寺にならせてもらわねばと、改めて思わされました。
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