金光教の教祖様が説かれた信心は、おかげを追いかける信心ではなくて、おかげが後ろからついてくる信心だと言えそうです。
一生懸命おかげ（幸せ）を追いかけている人がいます。でも、それではいつもしんどいです。
教祖様は、「どんな時でも平年作の心でいなさい」と教えられました。つまり、収穫の多い少ないに一喜一憂しないということです。収穫の多い時に浮かれれば、少ない時には不足に思います。そうではなくて、どんな時にも神様のお恵みを頂いていることを喜んでいればよい、ということです。
また、「おかげは和らぎ喜ぶ心にある」とも教えられました。かっかかっかと腹を立てたり、人を責めたり、不足を言っては慌てふためいたりしてしまいますが、そうではなく、穏やかな、小さなことでも喜ぶ心におかげを受けられる、ということです。
そのような心になれば、おかげ(幸せ)を追いかけなくても、おかげ(幸せ)は後ろからついてくるのです。なのに、慌てふためいて走っていると、疲れるばかりで、せっかく後ろから追いかけてくれている幸せから遠ざかってしまいます。