4月23日、能登半島の被災地を訪れました。金光教首都圏災害ボランティア支援機構の代表の御用を頂いているため、富山県射水市にこんこうボランティアハウスを開所したのを機に行きました。
(詳しい経緯はポッドキャスト592回と593回で配信しています)
593回はこちらから よいことを聞き、よいことを見る。 - 593「能登半島被災地を訪問」 (google.com)
その際に被害の大きかった輪島も訪れました。朝市周辺が火災で焼失した姿は、みなさんもテレビなどでご覧になったのではないでしょうか。あの辺りは、手付かずのままでした。焼け焦げた車が何台も並び、焼け落ちた家々は無残な姿です。食器などが集めて置かれているところもありました。生活の現場が地震で崩れ、そのまま火に包まれたのでしょう。
その時、ハッとしました。小さな庭らしきスペースに、スズランやチューリップが咲いていたのです。「なぜ」「誰かが植えたのかな」周囲の光景との不似合いな花々の可憐な姿に、すこし頭が混乱しました。しばらくしてやっとわかりました。1月1日の火災の時にはまだ地中に眠っていた草花が、火災の熱にも負けずに生き延びて、春に芽を出し、花を咲かせていたのです。
なんといういのちの強さ!なんという天地の働き!
いのちは生きようとしている、天地の神様は生かそうとしている、その事実に感動しました。この草花のように、被災した人たちと街が力強く復興していくことを信じ、願っていきましょう。(山田信二)