先日、大阪に行った折、90歳になる金光教学院同期の方をお訪ねしました。現役の教会長です。奥様を亡くされましたが、相変わらず頭脳明晰、ユーモアに富んで、教会の御用のほか、炊事洗濯などほとんどの家事もご自分でこなすそうです。
その先生が、しみじみと話してくださいました。「言葉は大事やで。人に言葉をかけることは大事。ヘルパーさんでも、信者さんでも、誰でも、何かしてもらったら『おおきに!助かったわ~』と言わせてもらうんや。そうしたら機嫌ようやってくれる。自分だけでできることやないからなあ。何でもしてもらうのが当たり前と思ったらあかんで」と。
「おおきに!助かったわ~」と言われた人は、きっと「喜んでもらえてよかった」と思い、自分の仕事に誇りと生きがいを感じることでしょう。
感謝、ねぎらい、励まし…。優しい言葉は人の心を温め、人間関係を良くします。
この先生、最後におっしゃいました。「おかあちゃん(奥さん)を大事にするんやで」。また、「会うのはこれが最後やろな」と笑いながら冗談を言われたので、「必ずまた会いましょう」と言って別れました。たくさん元気を頂きました。(山田信二)