空を見上げて人を想う

私が金光教国際センターで御用していた頃、ほぼ毎年ロンドンで金光教の集会をしていたのですが、ある時友人に誘われてきた女性が、毎年続けて参加してくれるようになりました。

 

その方が、「私は、気持ちが落ち込む時は空を見上げる。そして、『日本で私のことを祈ってくれている人がいる』と思うと元気が出てくる。だから集会にはサンキューと言いに来るのよ」と言ってくれたことがあります。

 

遠い異国で長年暮らしてきた人でしたが、つらい時には空を見上げて、日本にいる私たちの祈りを感じてくれていたのです。

 

空は世界につながっています。世界の人と私たちが一つの世界に生きていることを感じさせてくれます。祈ってくれている人のことを想うことができ、人のことを祈ることができる。

私たちは、独りぼっちではありません。それを感じてください。

 

 

そして、遠い空の下にいる人のことを祈らせてもらいましょう。

悲しい知らせを聞けば祈り、嬉しい知らせを聞けばともに喜ぶ。事件のニュースを聞けば立ち行きを祈り、戦禍に苦しむ人を想えば平和を祈る。

 

空が祈りを届けてくれます。 (山田信二)