相手に求めるだけでなく

最近、熱心な金光教の信奉者家庭に育った女性からお聞きした話です。

 

夫の家庭は敬虔な仏教徒で、金光教の信心をするお嫁さんのことをお姑さんは理解してくれませんでした。

 

お嫁さんは、かばってくれる夫に感謝しつつ、お姑さんにはなるべく見えないように信心していました。神様に「どうぞお母さんが変わってくれますように」と祈りながら…。

 

ある時、お祈りをしていてふと気づかされました。

「長い人生を生きて来られた人を、自分の思い通りに変えようというお祈りは間違っていた。私の方が、お母さんが喜ばれる人になろう。神様どうぞならせてください」と祈り方を変えて取り組まれました。

 

そうするうちに、時間はかかりましたが、お姑さんは金光教のラジオ放送を聴いて「いい教えね」と言ってくれるようになり、晩年は一緒に教会に参ってくれるようになられたそうです。(山田信二)